図書館

読前読後
本を借りに出かけた。そこには片足の不自由な女の子がいて、私は彼女に、目指す書籍の置き場所を尋ねた。彼女は、私を奥の方の棚に案内してくれて、こう言った。
「ロシア文学は、この棚である!借し出しカードは、これ!ここに記載する!期間はそこに書いてあるので、読む!」
語尾にアクセントをおく口調。棚や借し出しカードを指す仕草。書籍特有の匂い。短編を一編読んだような、晴れた午後の出来事。
その後、図書館は移転し、あの好きだった匂いも変わった。

その時借りた本は、ツルゲーネフの『春の水』と『ルージン』だった。ってのも、付け加えておきましょう。
Mon 24 Oct 2005 22:49 | comments (3) | trackbacks (0)
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